

こんにちは、鑁阿寺を案内する城むすめの染井さくらです。この記事ではお城のガイドやお城の周辺観光なども紹介させてもらいます。よろしくお願いします♪

鑁阿寺(ばんなじ)と足利氏館は、実は同じ場所のことなんです。 日本100名城には足利氏館として登録されていますが、一般的にはお寺の名前である鑁阿寺の方が有名なので、この記事では鑁阿寺と呼んでいきます!
基本情報

足利氏館は鎌倉時代初期に源氏の名門・足利氏の祖である足利義兼が築いた館跡に建てられた寺院です。室町幕府を開いた足利尊氏のゆかりの地としても知られ、造りは城郭のようになっています。敷地内には四方に門があり、境内の周りには土塁と堀があります。そして寺域はほぼ正方形で約40,000平方メートルとなっています。
また「鑁阿寺」は鎌倉時代から続く真言宗大日派の本山で、現在は本堂が国宝に指定されています。
| 年代 | 出来事 | 城主・関係者 |
|---|---|---|
| 鎌倉時代初期 | 足利義兼が館を構え、周囲に水堀・土塁を築く | 足利義兼(足利氏の祖) |
| 室町時代 | 足利尊氏誕生の地と伝わり、足利氏の拠点となる | 足利氏 |
| 鎌倉〜現代 | 鑁阿寺として整備され、地域の信仰と歴史を伝える | ― |

足利氏館は日本100名城の15番に選ばれていて、室町幕府ゆかりの地として貴重な歴史スポットなんですよ♪
どんな城

足利氏館は栃木県足利市に位置する平城で、平地に築かれた代表的な武家館跡です。
初めに居館した源義康は1127年~1157年(平安時代後期)を生きた人物で源義国の次男です。義国から下野国足利荘を相続して足利を名乗るようになりました。そして源頼朝の母の姪を妻にしています。
更に義康は保元の乱で平清盛、源義朝と共に戦い、更に鳥羽法皇から信頼できる武士5人の中で名前があがるほどの信頼を勝ち取っていました。しかし軍記物で源義康の活躍が描かれていることは少なく、また病に倒れ享年31歳ということもあり将来有望だったが志半ばで倒れてしまったのかなって感じます。
そんな義康は足利氏の祖となりましたが、足利氏といえば後の室町幕府を作った足利尊氏がいます。そのため義康は足利尊氏のご先祖様にあたり、幕府を作った足利家の創始者になります。

足利尊氏は室町幕府を開いた初代将軍として有名ですが、実は「征夷大将軍」の地位は源頼朝などの鎌倉時代からの制度を継いだものみたいです。ただ室町幕府を開いたことで戦国時代の遠因をつくった人物とも言われることがあります!
鑁阿寺さんぽ

入り口の水堀です。鑁阿寺はお寺ですが、周囲をぐるりと水堀と土塁が囲んでいて、まさにお城(館)といった雰囲気でした。
お寺なのにこれだけの防御機能があるなんて、さすが武家の名門・足利氏の居館跡ですね。戦国の世の面影を強く感じました。

東門です。今回はここから橋を渡って中に入りました。
太平記館(観光駐車場)に寄ってから来たのですが、そこからはこの東門が一番近い入り口でした。

広々とした境内です。敷地内は広すぎず、歩いて回るのにちょうど良いサイズ感でした。
足元に砂利が敷き詰められた境内はとても静かで、心が落ち着きます。敷地内には鎌倉時代の建築様式を残す貴重な建物もあり、歴史の重みをひしひしと感じる佇まいです。

天然記念物の大銀杏(おおいちょう)です。樹齢は約650年とも言われ、そびえ立つ姿は迫力満点でした。
今回は緑の葉でしたが、11月の紅葉シーズンには全体が黄金色に染まって圧巻の景色になるそうです。

一切経堂(いっさいきょうどう)です。 中には経典が納められているそうで、こちらも国の重要文化財に指定されています。
朱塗りの外観がとても印象的でした。

一切経堂のさらに裏手にも、ひと際目を引く建物がありました。

多宝塔です。 鎌倉時代に足利義兼が創建し、江戸時代に徳川五代将軍・綱吉の母である桂昌院(けいしょういん)が再建したものと言われています。
残念ながら通常は内部に入ることはできませんが、中には本尊の大日如来(だいにちにょらい)と、再建した桂昌院の像が安置されているそうです。

足利私邸跡です。 現在は広場になっていて建物は残っていませんが、看板が立っているのでここに館があったんだなと位置を把握することができます。
お寺のエリアと、生活空間(私邸)のエリアが同じ敷地内にはっきり分かれているのも、ここが元々は武士の家だったことの証なのかなと思います。

境内にある大日茶屋です。レトロな雰囲気の売店で今回は見るだけでしたが、ここでは足利名物の「ポテト入り焼きそば」や「足利シュウマイ」、「大判焼き」などが売られているようです。
城巡りは歩き回って暑い日などもあるので、そういうときは無理せずこういった売店で一休みするのがオススメです。

庭園です。 鑁阿寺は貴重な建造物だけでなく、この日本庭園も見どころの一つです。
鑁阿寺は武家屋敷の面影(土塁や堀)と、お寺らしい優雅な庭園が同居しているのが面白いですよね。
この日は人も少なかったので、静かな庭園の景色をのんびりと独り占めして楽しむことができました。

正門(山門)をくぐった瞬間の景色です。 まっすぐに伸びる参道の先に、本堂がどっしりと構えているのが見えます。
このビシッと一本道が通っている構図は独特の雰囲気があってよかったです。

本堂までは長い石畳が一直線に続いています。
実はこの門から奥まで真っ直ぐ伸びる構成は、鎌倉時代の武士の館の特徴的な造りをそのまま残しているそうです。 両脇の木々と、歴史を感じる静かな参道やこういう雰囲気は個人的にはとても好きです。

鑁阿寺のシンボルである本堂です。国宝に指定されているこの建物は鎌倉時代(1299年)に再建されたものがそのまま残っています。
近くで見ると長い年月を耐え抜いてきた歴史の重みと迫力を感じます。 階段を上がってお参りもしてみました。国宝の建物に直接触れてお参りできるなんて、なんだかご利益もアップしそうですよね。

本堂は足利尊氏が生まれた時には既にあった計算になるので、若き日の尊氏も、間違いなくこの本堂を訪れて手を合わせたはずです。そう思うと凄い場所ですよね!
城周辺さんぽ

太平記館(たいへいきかん)です。 ここは観光駐車場(無料)になっていて、鑁阿寺や足利学校へも道路を渡ってすぐの場所にあります。
非常に便利な場所にあるので、車で鑁阿寺や足利学校へ向かおうと思っている方にはここを拠点にするのがオススメです。

太平記館の中には、カフェやお土産コーナー、観光情報の展示スペースがありました。展示物の中には足利氏ゆかりの甲冑も置かれていて、間近で見るとすごい迫力でした。
また足利市は映像のまちとしても有名で、映画『今日から俺は!!』のロケ地にもなったそうです。店内にはポップも飾られていて、ファンにはたまらない聖地巡礼スポットにもなっているみたいですね。

足利学校です。鑁阿寺と足利学校は隣接していて、どちらも太平記館から徒歩すぐです。

参観料を支払うと、入場チケットとして入学許可証がもらえました。ペラペラの紙ではなく、かなりしっかりした作りで本格的です。
日本最古の大学に入学した!という気分になれて、こういう遊び心はすごく嬉しいですよね。何気にこういうのは好きです。記念に持ち帰れる良いお土産になります。

ここからが校内です。 この門は学校門(がっこうもん)と呼ばれ、日本で唯一「学校」という額が掲げられている門だそうです。
江戸時代から受け継がれてきた歴史ある門で、日本最古の大学の威厳を感じますね。この門の前で記念撮影する人も多いようです。

足利学校の中心的な建物「方丈(ほうじょう)」の館内です。 建物は茅葺き屋根の立派な日本建築で、落ち着いた佇まいとなっています。
この広間は当時、学生たちの講義や試験の場として使われていたそうです。ここで多くの人が学び、巣立っていったと考えると感慨深いですね。

庭園です。広間からの眺めで庭では職人さんたちが手入れをしていました。
数百年前の姿がこうして綺麗に保たれているのは、日々整備してくれている方々のおかげなんですよね。 美しい景色を見ながら、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

続いてあしかがフラワーパークです。日本三大イルミネーションでも有名な施設です。
今回はイルミネーションの開催時期ではありませんでしたが、ここは季節ごとの花が楽しめる花の楽園となっています。

正面ゲートを入るとまずはお土産屋さんが広がり、そこを抜けるとチケット売り場があります。
実はこのフラワーパーク、花の咲き具合によって入園料が変動するシステムなんです。 花が見頃の時ほど料金が高くなるシステムなのですが、逆に言えば高い日は間違いなく絶景という保証書みたいなものですね。面白い仕組みだと思います。

大藤です。パークのシンボルで、花のシーズン前でしたが、それでも頭上一面に広がる巨大な藤棚は圧巻の光景です。幹の太さからも強い生命力を感じられます。園内でもひときわ圧倒的な存在感がありました。
またこれが満開になって、夜にはライトアップイルミネーションがされたら、どれほど幻想的なんだろうな、そんな風に思いました。次はぜひ見頃の時期に来てみたいです。

バラ園の様子です。 訪れた時はちょうど見頃を迎えていて、一面に咲き誇るバラの存在感は凄かったです。
やっぱりバラは花の女王と言われるだけあって、その華やかさに思わず見入ってしまいました。
また園内はバラの良い香りに包まれていて、自然の中でリラックスしながら、とても健やかな気分で散歩を楽しむことができました。

一茶庵本店です。ここは現代の蕎麦文化を築いた創始者のお店で、お蕎麦好きの間では有名なお店となっています。
この日も開店と同時に多くの人が店を訪れていました。席数も多く別室もある広いお店ですが、人気店なので行列ができることも多いようです。店内は落ち着いた和の雰囲気でいい感じです。

今回注文したのは天せいろです。 天ぷらは揚げたてサクサク!素材の味が生きていて最高です。
お蕎麦は繊細な細麺で、カツオ出汁が効いたそばつゆはとても上品な味わいでした。喉越しも良くていくらでも食べられそうです。 周りのお客さんを見ると名物の三色蕎麦(変わりそば)を頼んでいる人も多かったので、次はそちらも食べてみたいですね!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 一茶庵 本店(いっさあん ほんてん) |
| 金額 | 天せいろ 1,550円(2024年) |
| 所在地 | 栃木県足利市柳原町862-11 |
| アクセス | JR足利駅から徒歩約15分/東武足利市駅から徒歩約20分 |
| 連絡先 | 0284-41-3882 |
| 見どころ | 大正15年創業、手打ちそばの名店。「けし切り」「茶そば」など変わり蕎麦も楽しめる老舗。地元で大人気の蕎麦でお昼時には並びが出ることもあります。三色そばや天ぷらそばが特に人気となっています |

一茶庵さんでいただいた天ぷらそばがとっても香りが良くて美味しかったですー。落ち着いた雰囲気で歴史散策の後にぴったりでした☆
100名城スタンプと城アクセス情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 本堂内 寺務所 |
| 設置時間 | 9:00〜16:00(参拝・社務所営業時間) |
| 休日 | 無休 |
| 電話番号 | 0284-41-2627 |
| 料金 | 境内参拝無料 |
| 備考 | スタンプ設置は1ヶ所です。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県足利市家富町2220(鑁阿寺) |
| アクセス | JR両毛線「足利駅」徒歩約10分/東武伊勢崎線「足利市駅」徒歩約15分 |
| バス | 足利駅・足利市駅周辺から市内バス利用可 |
| 駐車場 | 太平記館観光駐車場(無料)ほか近隣にあり |
| 電話番号 | 0284-20-2230(足利市役所文化課)または寺務所 |
| 散策時間 | 約20〜30分。土塁・水堀・寺院建築を見て回るなら30〜40分。 |

境内や周辺は平地で敷地もさほど広くないので、服装と靴は特に気にしないで大丈夫です。
まとめ

足利氏館は境内に国宝建造物もあり、鎌倉時代の雰囲気を感じることができます。また市民の方々には古くより「大日様」と呼ばれて親しまれています。また境内の石畳や日本庭園の造りも見どころの一つだと思います。
さらに周辺には日本最古の学校「足利学校」や季節の花が美しい「足利フラワーパーク」、そして風情ある老舗蕎麦店「一茶庵」など、歴史好き・グルメ好きにも嬉しい立ち寄りスポットが満載です。
室町幕府の礎を築いた足利氏ゆかりの地で、歴史散策と癒しのひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

鑁阿寺はお寺なのに所々で武家屋敷の雰囲気が感じられて、なんだか不思議な場所だったね♪

コンパクトで回りやすかったよね。それに足利学校もよかったな。自分の学校は行きたくない!って思うこともあるのに、ここなら不思議と楽しめちゃったよ☆

それはこの前のテストの点数が悪かったからかな?(笑)それはさておきフラワーパークも素敵だったね!

それは…ある(笑)

フラワーパークよかったね。私はバラが特に印象的だった、とってもいい香りで自分でも育ててみたいなって思ったな。

バラ凄かったよね、次は大藤の見頃の時期にも来てみたいな!足利氏館の前後のお城は14番水戸城、16番箕輪城となっています。お時間あれば足を運んでみてください♪
▼関東・甲信越の城をめぐる
関東
14. 水戸城 /
15. 足利氏館(鑁阿寺) /
16. 箕輪城 /
17. 金山城 /
18. 鉢形城 /
19. 川越城 /
20. 佐倉城 /
21. 江戸城 /
22. 八王子城 /
23. 小田原城 /
甲信越
24. 武田氏館 /
25. 甲府城 /
26. 松代城 /
27. 上田城 /
28. 小諸城 /
29. 松本城 /
30. 高遠城 /
31. 新発田城 /
32. 春日山城

