

こんにちは、鉢形城を案内する城むすめの染井さくらです。この記事ではお城のガイドやお城の周辺観光なども紹介させてもらいます。よろしくお願いします♪

鉢形城は荒川沿いに築かれた戦国時代の名城です。川と丘陵の地形を巧みに利用した堅固な構造と豊かな自然が魅力の城跡で、今も多くの歴史ファンやハイキング愛好者が訪れています。この記事では鉢形城の見どころや100名城スタンプ情報、アクセス方法をわかりやすくご紹介します。
基本情報

鉢形城は長尾景春が築城し北条氏邦(ほうじょう うじくに)によって拡張・整備された城です。
関東支配をめぐる攻防の中で北条氏の北関東の重要拠点となりました。
城跡には美しい石垣や四脚門跡、荒川を望む眺めの良いスポット、三の曲輪、馬出、城内を散策できる遊歩道などが整備され、歴史と自然を同時に楽しめる人気の史跡公園となっています。
| 年代 | 出来事 | 城主・関係者 |
|---|---|---|
| 戦国時代初期 | 長尾景春が築城と伝わる | 長尾景春(伝承) |
| 1560年代 | 北条氏邦が大規模に拡張・整備 | 北条氏邦(北条氏) |
| 1590年 | 豊臣秀吉による小田原征伐の際、前田利家らの軍勢が攻撃 | 北条氏邦、前田利家ら |
| 1590年 | 鉢形城落城、以後廃城へ | ― |

鉢形城は日本100名城の18番に選ばれていて、北条氏ゆかりの歴史スポットなんですよ♪
どんな城

鉢形城は埼玉県大里郡寄居町大字鉢形にある城跡で連郭式平山城です。現在は城跡となっていて、公園も作られ鉢形城公園となってます。
そんな鉢形城は荒川と深沢川に挟まれ天然の要害として強固な守りを誇り、1569年の武田信玄の攻撃や1574年の上杉謙信の攻撃でも落城せず守り切りました。
また1590年の豊臣秀吉小田原攻めの際に前田利家・上杉景勝・島田利正・真田昌幸・徳川家康などそうそうたる顔ぶれに35000の兵で城を包囲されてしまいます。
しかし城主であった北条氏邦は鉢形城で3000の兵で1カ月の籠城して粘りの守りを見せました。でも最後は城兵の助命を条件に開城しました。そして鉢形城は廃城となりました。

鉢形城は天然の要害と呼ばれていますが、城の背後には荒川が流れていて崖となっているのでこちらからは容易に攻め込んで来られないことがわかります!
鉢形城さんぽ

今回は東武東上線の鉢形駅から徒歩で鉢形城へ向かいました。鉢形城へのアクセスは、寄居駅または鉢形駅が最寄りとなりますが、どちらの駅から歩いても20分〜25分程度です。のんびり街並みを眺めながら歩くのにちょうどいい距離感ですね。
画像は入り口の笹曲輪になります。城の敷地で、黄色の看板の左側に鉢形城の石碑があります。この石碑が城の敷地の目印としてわかりやすいかと思います。またこの笹曲輪には鉢形城の全体像がわかる精巧な模型も設置されていました。 広い城内を歩き回る前に、この模型で構造を予習しておくと、実際の遺構を見た時よりイメージが湧くかと思います。

笹曲輪を抜けて城内へ足を進めると、視界いっぱいに鮮やかな緑が広がっていました。
この辺りは城跡というよりは、広大な自然公園を歩いているような開放感があって、とても気持ちがいいです。
ただこの城の中を通っている道は、実は一般道としても利用されています。散策路だと思って夢中で写真を撮っていると、後ろから車が来ることもあるので、周囲の安全にはしっかり気をつけて散策してください。

本曲輪です。入り口の笹曲輪からもそれほど離れていない場所にあるので、迷わずスムーズにたどり着くことができました。
周辺は林に囲まれた場所でとても静かな空気が流れてしてました。また石碑や休憩所もありました。

本曲輪からの眺めです。鉢形城は天然の要害と呼ばれていますが、城の背後には荒川が流れていて崖となっているのでこちらからは容易に攻め込んで来られないことがわかります。

本曲輪から先に進みます。分かれ道を左に進みました。 ちなみに奥に見える鳥居は城山稲荷神社の鳥居です。

道路の右側に柵が出てきて城っぽさも増してきました。 位置としては二の曲輪付近になるかと思います。

馬出です。城門の前に設けられた小さな曲輪で、敵が直接門に押し寄せるのを防いだり、こちらから反撃に出るための拠点となる非常に重要な防御施設です。
今は一面に芝生や木々の緑が広がっていて、とても穏やかな公園のような風景を目にすることができます。

三の曲輪です。ここはかつて城主の屋敷や役所が置かれていた場所で、城内でも特に重要かつ広大な区画となっていました。まさに鉢形城のメインスポットといえるエリアですね。
敷地内を歩くと、あちこちに当時の面影を残す貴重な遺構が見つかります。まずは画像の奥に見える四脚門へ向かいます。

四脚門です。お城の正面に位置するこの門は、鉢形城の中でも非常に格式が高い場所とされており、現在は城跡を象徴するフォトスポットとしても人気です。
実際に目の前に立つと大きさ自体はそれほど巨大というわけではありませんが、きれいに整備された芝生の中に佇むその姿には、不思議と背筋が伸びるような存在感がありました。

堀ですね。北条氏特有の障子堀(畝堀)で関東の城らしい土を活かした造りです。水は張られていませんがその分底までの深さがはっきりと分かります。
実際にのぞき込んでみると、もし自分が戦国時代の兵士だったらこの深い堀を越えて、土塁を駆け上がるのはほぼ不可能だと感じるほどの鉄壁の守りだと感じました。

石垣です。鉢形城は土の城というイメージが強いですが、要所要所にはこうして本格的な石積みが施されています。
特にこの場所は格式高い四脚門のすぐそばで、城を訪れる人々に対して、城主の権威や城の堅固さをアピールするために、あえて立派な石垣を積んで装飾したのではないかと言われています。
ゴツゴツとした自然石を積み上げた荒々しい表情からは、戦国時代の息吹がダイレクトに伝わってくるようです。土と石が織りなす鉢形城ならではの力強い風景ですね。

四阿屋(あずまや)です。三の曲輪にある復元されていた建物で、庭園などで景色を楽しみながらひと休みするために造られたようです。
実はこのあたりは、かつて美しい庭園が広がっていた場所で周囲には池の跡もしっかり残っており、戦いの拠点としての城の中に、こうした心安らぐ空間があったことに驚かされます。
また実用的な遺構も見どころで当時の排水設備である石組排水溝が整備されており、近くには井戸も残っていました。井戸の中は現在、安全のために封鎖されていますが、こうした生活の跡を一つひとつ見つけるたびに、当時の人々の暮らしがより身近に感じられます。

休憩所とトイレです。三の曲輪から少し歩いた場所にあります。
こうして散策コースの途中に、誰でも利用できるきれいな休憩スポットがあるのは本当に助かりますね。

諏訪神社です。休憩所のすぐ近くにあった神社です。城の中に神社があるのは珍しいことではなく、当時の城主たちが城の安全や戦いでの勝利を祈願して、神様をお祀りしていることは多かったようです。
この諏訪神社も、かつて鉢形城を治めた北条氏邦らが篤く信仰し、城の守護神として大切にされてきたといわれています。また神社の境内には樹齢数百年を誇る立派なご神木もありました。

一般道と線路です。ここも位置的には鉢形城城内になると思うんですが、城内に線路があるってなんか現代的でいいですね。
かつて北条氏の精鋭たちが守りを固めていた巨大な空堀や土塁のすぐそばを、現代の電車がガタンゴトンと音を立てて走り抜けていくのは、それはそれでいいなと思います。

鉢形城歴史館です。鉢形城の歴史や戦国時代の資料が展示されています。
この日は鉢形城歴史館はお休みでした。鉢形城歴史館を訪れるのは楽しみでしたがこればかりは仕方がないですよね。
こちらで100名城スタンプも押せるんですが、休みの場合は入り口のポストに100名城スタンプが入っているようです。この日もスタンプはしっかり押せたのでその点はよかったです。

鉢形城の大きな見どころの一つが、北条氏のお城によく見られる障子堀です!堀の底がワッフルのように仕切られていて、一度落ちると身動きが取れず、上から狙い撃ちにされてしまう構造だったようです!
城周辺さんぽ

続いて城の周辺さんぽです。まずは川の博物館です。荒川を中心とする河川や水と人々の暮らしへの理解を深めることができます。またウォーターアスレチックが体験できて、治水や利水についても知ることができます。
メインの水車は二階建ての建物よりも大きく、敷地内のどこからでも見ることができて存在感があります。ちなみにこちらの大水車は元日本一の大きさを誇る水車のようです。

大水車のすぐ足元まで近づいてみました。この迫力は遠くから眺めるのとはまた違ったものでした。しっかり大きかったです。
水が勢いよくバケットに流れ込み、重厚な音を立てて落ちていく様子は不思議とボケーっと見ていられる作りとなっていました。

ウォーターアスレチックです。実際に水に触れたり、体を動かしたりできる仕掛けが盛りだくさんで子どもたちが楽しく遊べるテーマパークといった感じでした。
静かに見学するだけじゃない、活気にあふれた雰囲気が魅力的で、歴史にはまだちょっと興味が持てないというご家族が一緒でも、ここなら飽きずに過ごせると感じました。

博物館内です。展示室は1階と2階に分かれており、荒川の自然や歴史、そして水と人々の暮らしをテーマにした見応えのある展示が並んでいます。
展示室には荒川の地形を再現した巨大な模型や、水の力を学べる科学的な展示があり、お子さんでも夢中になれる工夫もありました。
また立ち寄ってほしいのが展望台で、エレベーターで上へ向かうと、雄大な荒川の景色を楽しむことができました。

荒川のかわせみ河原です。こちらは川の博物館から歩いてすぐの場所にあります。釣り、カヌ-、キャンプ、バ-ベキュ-とアウトドアを楽しめて、バードウォッチングではカワセミに出会えることもある人気スポットです。
山と川と道路が合わさっていい感じの風景でした。また石塚もありましたがテントなどを建てるときに利用することができるようです。
水場でボーっとしていると時間もあっという間に過ぎていきますし、癒されますよね。やっぱりたまにはこういうところでボーっとしたいなって思いました。

続いて食事です。今回はうさぎやラーメンへ向かいました。お店は可愛いうさぎの暖簾が出迎えてくれました。
開店時間になってすぐにお店に向かいましたが、既にお客さんが店内にいました。平日は並ぶことは少ないのかもしれませんが開店と同時にお客さんが入るほど人気のようです。

お店は食券を買って席に座り食券を渡すシステムでした。メニューは結構豊富でしたが今回は普通の醤油ラーメンを頼んでみることにしました。醤油ラーメンは太麺と普通の麺があるようでしたが太麺を注文しました。
見た目は懐かしの中華そばという感じですが、鰹節と魚介の味がしっかりするやさしい味わいのらーめんです。ダシが効いてる食べやすいラーメンで、これは常連さんがいるのも頷けると思いました。次回は普通の麺でも食べてみたいと思える一品でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | うさぎや(寄居町のラーメン店) |
| 金額 | ラーメン 750円(2024年) |
| 所在地 | 埼玉県大里郡寄居町寄居1539-2 |
| アクセス | 鉢形城跡から車で約5分、徒歩約15分 |
| 連絡先 | 048-581-0240 |
| 見どころ | あっさり系でシンプルな醤油ラーメンが売りのラーメン屋さんです。麺は太麺と細麺が選べて地元民が並ぶ名店です |

散策のあとのラーメンって最高なんですよねー。うさぎやさんのラーメンはあっさり系ですごく食べやすかったです。今回は行けませんでしたが今井屋さんの丼からはみ出るほどのかつ丼も食べたかったです☆
100名城スタンプと城アクセス情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 鉢形城歴史館 |
| 設置時間 | 9:30〜16:30(入館は16:00まで) |
| 休日 | 月曜・祝日の翌日・年末年始 |
| 電話番号 | 048-586-0315 |
| 料金 | 入館料:一般200円、高校・大学生100円、中学生以下・70歳以上・障がい者無料 |
| 備考 | スタンプ設置は1ヶ所。閉館時は駐車場入口右側ポストに設置。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県大里郡寄居町大字鉢形2496-2 |
| アクセス | JR・秩父鉄道・東武東上線「寄居駅」徒歩約20〜25分、またはタクシー約5分 |
| バス | 寄居駅から鉢形方面行き路線あり(事前確認推奨) |
| 駐車場 | 鉢形城歴史館駐車場あり(無料) |
| 電話番号 | 048-586-0315(鉢形城歴史館) |
| 散策時間 | 約30〜40分。空堀や土塁などの遺構を見学するなら45分ほど。 |

鉢形城は広いですが平坦で基本は整備されている道なので服装、靴は選びません。ただ敷地内は広いのでスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
まとめ

画像は鉢形城の川の対岸(背後)からの景色です。川を渡った先、木々が生い茂っている高台が鉢形城です。
もし敵軍が城を背後から攻めようと思ったら、まずはこの荒川を渡り、さらにその先にそびえ立つ急峻な崖をよじ登らなくてはなりません。そのことからも背後からの攻撃がいかに困難だったかが分かります。難攻不落と言われた鉢形城が、なぜ天然の要塞と呼ばれていたのか、その理由を感じることができた風景でした。
鉢形城は丘陵を巧みに活かした城ですが、城内は整備された道なので回りやすかったです。全体的に囲われているというより敷地一帯が城内という感じでした。そのため位置的には鉢形城城内になると思うんですが、城内に線路があったりもして現代だなって感じるところもありました。
そして鉢形城は、鉢形城歴史館や川の博物館など周辺には学びと自然を楽しめる施設も充実していました。さらに地元で評判のうさぎやのラーメンなどご当地グルメも散策の楽しみのひとつです。機会あればぜひゆったりと廻ってみてください。

鉢形城は緑がいっぱいで、野鳥の鳴き声も心地よかったね♪ お城の歴史だけじゃなくて、自然の力もたっぷり感じられた気がするな♪

そうだね!それに背後に流れる荒川の断崖絶壁は圧巻だったな。まさに天然の要塞と呼ぶにふさわしい迫力で、北条氏邦がここを選んだ理由がよくわかったよ!

確かに!あとお城の中に線路が通ってるのも、ギャップがあって面白かったよね。それとそれとラーメンも美味しかったけどやっぱりカツ丼も食べたかったな☆

ふふっ、カツ丼は次回の楽しみだね(笑)鉢形城は広大な公園みたいに整備されているから、お散歩感覚でゆっくり遺構を回れるのが素敵だったな。

色んな楽しみ方があるのがお城巡りの魅力だよね♪鉢形城の前後のお城は17番金山城、19番川越城となっています。お時間あれば足を運んでみてください♪
▼関東・甲信越の城をめぐる
関東
14. 水戸城 /
15. 足利氏館(鑁阿寺) /
16. 箕輪城 /
17. 金山城 /
18. 鉢形城 /
19. 川越城 /
20. 佐倉城 /
21. 江戸城 /
22. 八王子城 /
23. 小田原城 /
甲信越
24. 武田氏館 /
25. 甲府城 /
26. 松代城 /
27. 上田城 /
28. 小諸城 /
29. 松本城 /
30. 高遠城 /
31. 新発田城 /
32. 春日山城

