

こんにちは、八王子城を案内する城むすめの染井さくらです。この記事ではお城のガイドやお城の周辺観光なども紹介させてもらいます。よろしくお願いします♪

八王子城は標高約445mの深い山中に築かれた堅城であり、豊臣軍の猛攻に耐えた悲劇の舞台としても知られています。現在は緑豊かなハイキングコースとしても人気で、歴史と自然を同時に楽しめるスポットとなっています!
基本情報

八王子城は戦国時代後期に北条氏康の三男・北条氏照によって築城され、小田原城の支城でもありました。
氏照は兄である北条氏政を支えつつ戦で36勝もの勝利を収めた猛将で、内政面でも善政を敷き、情に厚く、他の勢力からも恐れられる優秀な人物でした。
また八王子城も山城の堅牢さを持つ巨大な城でしたが、豊臣秀吉による小田原征伐の際、秀吉軍の前田、上杉勢1万5000の兵によってわずか1日で落城してしまいました。そして八王子城の落城で北条氏の小田原立て籠りにも終止符が打たれました。またこの戦いでは御主殿での壮絶な戦闘があり、多くの悲劇的な逸話が残されています。
尚、氏照は最後に「天地の清き中より生まれきてもとのすみかに帰るべらなり」という辞世の句を残しました。通釈としては「人は天地の清らかな中から生まれて来て、再びもとの住み処に帰るものだそうな」という内容のようです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 築城年 | 天正10年頃(1582年頃) |
| 築城主 | 北条氏照(後北条氏) |
| 主な出来事 | 1590年:豊臣軍の攻撃により落城 |
| 主な城主 | 北条氏照 |
| 重要遺構 | 御主殿跡・石垣・曳橋・古道など |

八王子城は日本100名城の22番に選ばれています。戦国の激動を感じられる貴重な山城となっています♪
どんな城

八王子城は東京都八王子市にある山城で、北浅川や南浅川、山や谷にも囲まれたとても広い敷地面積の城となってます。
そして関東屈指の山城として知られ、現在も残る御主殿跡、400年崩れずに残っている石垣、途中二か所の踊り場があり前面に石が敷かれているという独特の造りの虎口、様々な曲輪など山城の堅牢さを今に伝えています。
また山頂はとても見晴らしがよく天気がいい日には相模湾まで見通すことができます。

八王子城は別名で深沢山城や武州八王寺城とも呼ばれることがあるようです。これは当時の武蔵国の武州に位置していたことや深沢山にお城があったことからそう呼ばれているようです!
八王子城さんぽ

今回は高尾駅から八王子城に向かいました。八王子城は高尾駅から西東京バスで霊園前・八王子城入口下車して15分ほどの場所にあります。
バスから降りて少し歩くと八王子城の看板が出てきます。ちなみに土日祝日のみ八王子城付近のガイダンス施設まで運行しているバスもあります。
八王子城の入り口にあるのが画像のガイダンス施設です。こちらには100名城スタンプがあるので集めている方は最初に寄っておくほうがいいと思います。私も100名城スタンプを集めているので最初に寄りました。
ガイダンス施設に入ると甲冑などの展示物があるので拝見させてもらいました。それとこちらに八王子城の地図もありました。

ガイダンス施設を出て先に進みます。そういえばガイダンス施設近くに駐車場があったので車やバイクで来たらここまでは来ることができるようです。
いよいよ八王子城の石碑が出てきました。八王子城は主に御主殿エリアと本丸エリアに分かれています。御主殿エリアは比較的整備されている場所が多いです。

少し歩くと八王子城管理棟が出てきます。施設の近くには石碑や八王子城の説明分があります。
この日は暑かったのでここで水分補給をしましたが、水も持ち歩いていました。八王子城は山城ですが、水分補給できるスポットを逃すとしばらく水を飲めなかったりするので山城の場合は特に水を持ち歩くことをお勧めします。

施設を抜けると山道に入ります。森林浴をしながらの散策は気持ちいいですね。城散策をしながら健康にもいいので一石二鳥です。
御主殿エリアの山道は舗装されているので歩くのはさほど困難ではありません。道中には大手門跡がありました。遺構はありませんが看板があるので元にあった位置がわかるようになっています。
また川では家族連れの人たちが楽しそうに川遊びをしていました。この日は暑かったので私も思わず入りたくなりました。

曳橋です。山道を進むと視界が開けてるとこの曳橋が出てきます。
曳橋は御主殿と対岸を結ぶ橋で、こちらは復元されたものとなっています。当時はもっと簡素な木橋で敵の侵入時には簡単に壊せるように設計されていたようです。

石垣です。砂岩を利用して一つ一つ丁寧に積み重ねられ、隙間に小石を敷き詰めて強固な造りにしてある石垣となっています。
こちらの石垣は400年崩れずに残っていた石垣がそのまま残されているようです。そのため戦国時代の石積様式を感じられる石垣となっています。

御主殿虎口と櫓門跡です。門と石階段の雰囲気がいい感じです。この門を抜ければ御主殿です。
八王子城の虎口は途中二か所の踊り場があり前面に石が敷かれているという独特の造りをしています。

御主殿跡です。御主殿は八王子城の中心で城主の北条氏照の居館がありました。
御主殿跡は広場となっていて遺構は少ないですが跡地に石碑などがあります。それぞれどの位置にあったのか、どんな建造物だったのかわかるよう説明文が記載されています。

会所跡です。復元されているところを登ると建物の広さを確認することができます。

続いて本丸へ向かいます。本丸へはこちらの鳥居を潜って向かいます。
御主殿は整備された山道といった感じで御主殿までたどり着くのは簡単でした。しかしここからは完全に山道で整備もあまりされていないので、モロに山登りという感じです。こちらの山道は城の見学というより登山だと思ったほうがいいかもしれないです。尚、基本は一本道となっているので迷うことはないかと思います。

道中の画像です。整備されていない道というのはかなり疲れるものですね。それに加えて勾配もあるので先に進むのがかなり大変です。
でも途中ですれ違う人たちが挨拶とかしてくれたりといつもの城廻りとは違った楽しさがあります。登山はしないのでわからなかったですが登山している人同士だとこういうことはあるものなんですかね?
山頂までの道中では思ったより大変だったので時折景色を見ながら身体を休めました。ただ途中あまりに疲れすぎてすれ違う人にまだ頂上まで距離があるのか尋ねてみました。そしてすれ違う人からまだ頂上までしばらく登ると聞いてちょっと心が折れそうになりました。
こうした山城を昔の人が用事があって本丸へ向かったり、それこそ城に攻め入ったのかなって思うとその大変さが感じられました。
ただ九合目の石碑を見つけたときは頂上までもう少しだとモチベーションが上がりました。

頂上付近の八王子神社です。頂上入り口には2本の大木あり、まるでここを通ってといわんばかりにそびえたっていました。パワースポット感があるように感じたんですけどどうなのでしょうか。
この先に本丸や松木曲輪などがあります。まずは松木曲輪に向かいます。

松木曲輪です。松木曲輪は二の丸や中の丸とも呼ばれていたようです。中山勘解由家範が守っていたといわれる曲輪で平場の戦闘拠点だったようです。
山頂エリアの中ではここが一番広く、一息つくのにぴったりのスポットだったので、少しの間休憩することにしました。ちなみに頂上は飲み物、水道、トイレはありませんのでご注意ください。
曲輪内には歴史を伝える石碑や案内看板が立てられているほか、山々を見渡せる絶景の展望スポットもあり、登山の疲れを癒してくれる素晴らしい景色を楽しむことができました。

本丸です。ここは横地監物が守っていたといわれています。
本丸は松木曲輪からすぐの場所にありますが道中はなかなかの獣道でした。
そんな本丸はあっさりしていて面積も広くはないです。そのため大きな建物は建っていなかったと考えられているようです。
ここまでの道のりは長かったですが、本丸まで来ると登り切れてよかったなって思いました。

当時の関東の城は土の城が主流でしたが、八王子城の御主殿周辺には立派な石垣が築かれています。これは北条氏照が織田信長の安土城などを意識し、最新の技術を取り入れようとしたことで関東では珍しい本格的な石垣の城となったと言われています!
城周辺さんぽ

高尾山の登山口にあたる、ロープウェイ清滝駅(きよたきえき)の駅前広場です。ここには名物のお団子などの軽食やお土産を扱うお店が軒を連ねており、観光地らしい活気に溢れています。
ロープウェイの駅までは、高尾山口駅から整備された参道を歩いて5分~10分ほどです。道中も川のせせらぎや自然を感じられるので、アクセスも楽しみの一つです。
訪れた時には駅周辺にたくさんの風鈴が飾られていました。「チリン、チリン」と風に揺れて涼しげな音を響かせており、こうした季節感あふれる演出も高尾山の大きな魅力ですね。

高尾山の山腹まで一気に運んでくれるロープウェイです。高尾山は自分の足で一から登ることもできますが、時間や体力を温存したい場合はこうしてロープウェイを使ってショートカットするのがおすすめです。
実際に乗ってみると角度があって少し怖かったのです。ただ登っているときの景色と爽快感はとてもよかったです。

高尾山頂上です。さすが八王子の山として一番有名なだけあり頂上も賑わいを感じました。
山頂には軽食のお店や自動販売機、休憩スポットもあります。また道中にはさる園や、根っこがタコの足のような形をしたタコ杉などの名所もありました。

高尾山展望スポットです。東側に巨大な関東平野が広がり、天気が良ければ東京スカイツリーや東京タワーもはっきりと視認できます。
また南側も天気によってはポツンと浮かぶ江の島や、横浜のランドマークタワーまで見渡せます。
山の上にいながら海を感じられるのは、高尾山ならではの贅沢でした。

続いて高橋家さんです。こちらはロープウェイ駅から見える場所にあるお蕎麦屋さんです。
高橋家さんは事前に調べて評判のお店だとわかっていましたが予想通り並ぶことになりました。そして高橋家さんはまずは名前を書いてから待つ流れでした。席に通されるまで30分以上待ったと思います。
しばらくして順番がきて席に通されました。水はセルフサービスでそば茶もありました。

とろろ蕎麦です。通された席の外にこの大きな赤い傘がかかっていました。そのため蕎麦が赤くなってしまって色をちゃんと伝えることができないのが申し訳ないです。
お店の人に聞いたらとろろ蕎麦がお店で一番人気のメニューとのことで、今回はひやしとろろそばを頼みました。
蕎麦はコシがあってスープも美味しいです。とろろもしっかり蕎麦に絡んで食べ応えありました。また高尾山に来たら食べてみたい一品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 高橋家 |
| 金額 | 天ざるそば 1,450円(2024年) |
| 所在地 | 東京都八王子市高尾町2209 |
| アクセス | 高尾山口駅から徒歩約3分 |
| 連絡先 | 042-661-0010 |
| 見どころ | 創業130年以上の老舗そば店。ピーク時には1時間を超える並びができることもあるほどの人気店で名物はとろろそばになります |

八王子タンタンラーメンです。
こちらは八王子駅周辺のラーメン屋さんで本場の八王子ラーメンを食べることができます。地元でも人気のお店でこの日も並んでいました。

ラーメンです。運ばれてきたラーメンを見て、まず目を引くのが八王子ラーメン最大の特徴である刻み玉ねぎですね。
醤油スープは濃い目の色をしていますが、一口飲むとまろやかで醤油のキレと出汁の旨味が凝縮されています。スープの表面をラードの層が覆っておりアツアツのラーメンを美味しく食べることができました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | タンタン |
| 金額 | 八王子ラーメン 700円(2025年) ※目安 |
| 所在地 | 東京都八王子市子安町1-30-6 |
| アクセス | JR「八王子駅」南口より徒歩12分 |
| 連絡先 | 公開情報なし |
| 見どころ | 八王子ラーメンの老舗的存在。刻み玉ねぎと醤油スープが特徴。地元民にも長年愛される名店です |

お蕎麦もラーメンもペロっと食べちゃいましたー。どっちのお店も行列のできる人気店でした☆
100名城スタンプと城アクセス情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 八王子城跡ガイダンス施設 |
| 設置時間 | 9:00〜17:00 |
| 休日 | 年末年始(12月29日〜1月3日)臨時休館あり |
| 電話番号 | 042-620-7265 |
| 料金 | 館内無料 |
| 備考 | スタンプ設置は1ヶ所です。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 東京都八王子市元八王子町・下恩方町・西寺方町(八王子城跡) |
| アクセス | JR「高尾駅」北口 → 西東京バス「八王子城跡入口」下車 徒歩約20分 |
| バス | 高尾駅北口1番バス停より「八王子城跡入口」行きあり |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(9:00〜17:00)※時間外は閉鎖 |
| 電話番号 | 042-620-7265(八王子市教育委員会 文化財課) |
| 散策時間 | 約45〜60分。山道中心のため歩きやすい靴がおすすめ。 |

八王子城は山道を歩くので、スニーカーやトレッキングシューズがオススメです。また夏場は水と虫よけ対策もお忘れないようお気をつけください。
まとめ

画像は八王子城からの景色です。山登りはかなり大変でしたけど見晴らしがとてもよく、この景色を見たら一気に疲れが吹き飛びました…。ということはありませんでしたが、でもここまで来てよかったと思える景色でした。
八王子城は山の中だったため空気も綺麗で景観もよく、城見学も自然も同時に満喫することができました。
尚、本丸までの山道については険しく完全に登山という感じでした。ただそれだけ大変だったこともあり山頂まで行ったときの喜びは大きかったです。もし山頂を目指す際はくれぐれも無理をしないよう気をつけてください。
また山頂を目指した際ゆっくり休憩できるのは松木曲輪ですが、この曲輪を始めどこも飲み物が売っていたり水道やトイレがあったりしないので注意してください。
もし元気があれば周辺の高尾山も登ってみてください。また高橋家さんの蕎麦や八王子ラーメンも必見のグルメとなっているので近くへ寄った際は八王子城と合わせて食べてみてください。

八王子城は本丸を見るなら完全に登山のような感じだったね。でもそれだけに頂上に登ったときは達成感もあって、絶景も楽しめたな♪

たまにはこうやって山登りを満喫するのもいいね。近くの高尾山もミシュラン三つ星の世界的な名山だし、あっちの景色も凄かったな。この勢いで富士山も登ろうか!

えぇ〜っ、もみじは八王子城と高尾山を登るのでギリギリだったよ~、富士山は登り切れる自信ない(泣)でもでもどっちの山頂も本当に綺麗だったから、たくさんスケッチしちゃった☆

ふふっ、確かにいい運動になったね。八王子城は北条氏照さんの悲劇の歴史もあるから、少し切ない気持ちにもなったけど…それも含めて、すごく歴史の深さを感じられるお城だったな

そうだね、特に八王子城の最後を知ると歴史を知ることの意味も考えさせられたよね。八王子城の前後のお城は、21番江戸城、23番小田原城となっています。お時間あれば足を運んでみてください♪
▼関東・甲信越の城をめぐる
関東
14. 水戸城 /
15. 足利氏館(鑁阿寺) /
16. 箕輪城 /
17. 金山城 /
18. 鉢形城 /
19. 川越城 /
20. 佐倉城 /
21. 江戸城 /
22. 八王子城 /
23. 小田原城 /
甲信越
24. 武田氏館 /
25. 甲府城 /
26. 松代城 /
27. 上田城 /
28. 小諸城 /
29. 松本城 /
30. 高遠城 /
31. 新発田城 /
32. 春日山城

