

こんにちは、佐倉城を案内する城むすめの染井さくらです。この記事ではお城のガイドやお城の周辺観光なども紹介させてもらいます。よろしくお願いします♪

佐倉城は江戸時代に堀田氏の居城として栄えた平山城で、関東の要衝を守る城郭として重要な役割を果たしました。現在は佐倉城城址公園として整備されており、豊かな自然とともに歴史的遺構を巡ることができます!
基本情報

佐倉城は1532年から1552年に千葉親胤の命を受けた鹿島幹胤によって築城が着工されましたが、建築中に親胤が暗殺されたためその際に建築が中断されました。その後1610年に徳川家康の命を受けた土井利勝によって佐倉城は完成しました。
また佐倉城は堀田家が代々城主を務めたことでも知られていて、その中には日本を開国へ導いた堀田正睦もいました。そして堀田正睦はアメリカ総領事ハリスとの面会など近代史にも関わりを持ちました。
そんな佐倉城は現在敷地内は国立歴史民俗博物館や佐倉城址公園センター、植物苑や菖蒲園なども併設されていて歴史ファンだけでなく、家族連れにも人気の観光スポットとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県佐倉市城内町官有無番地 |
| 築城年 | 1532年~1610年前後 |
| 築城者 | 鹿島幹胤、土井利勝 |
| 主な城主 | 土井氏、堀田氏 |
| 城の分類 | 平山城 |
| 現存遺構 | 土塁、空堀、水堀、薬医門、田町門跡、本丸跡 など |
| 文化財指定 | 国指定史跡(佐倉城跡) |
| 管理団体 | 千葉県立佐倉城址公園/佐倉市観光協会 |

佐倉城は日本100名城の20番に選ばれています。土の城とも呼ばれていて、石垣を使わずに築かれた独特の構造が特徴なんです♪
どんな城

佐倉城は千葉県佐倉市に位置する平山城で、鹿島山に築かれていて西と南に鹿島川と高崎川が流れています。そして関東では数少ない「土の城」として今なお空堀や土塁などの大規模な遺構を残している貴重な城跡です。
また城郭は石垣ではなく印旛沼を外堀の一部にして三重櫓が天守として使われていました。
現在は城址公園となっていますが自然豊かな場所となっているためアオバズクなどのフクロウも目撃できることがあります。また立て看板にはヘビ注意の文字もあるためヘビも生息しているようです。城内にはヘビ坂というスポットもあります。
そんな佐倉城は明治維新後の廃城令によって櫓や門などほとんどの建物が取り壊されました。しかし現在は城跡の復元も進み、本丸跡・出丸跡・三逕亭や角馬出などが良好な状態が残されています。

佐倉城は築城主に由来する別名として鹿島城とも呼ばれているそうです!
佐倉城さんぽ

今回は京成佐倉駅から徒歩で佐倉城址公園へと向かいました。公園への入り口はいくつかありますが、今回は国立歴史民俗博物館側から入城するルートを選択しました。駅から道なりに進んでおよそ15分ほどで到着しました。
敷地内に入ってすぐ左手に見えてくるのが、田町門跡です。残念ながら当時の建物などの遺構は残っていませんが、案内看板が設置されているので、かつてここに城門があったということはわかりました。

水堀です。田町門付近にある水堀で、周辺は貫禄のある木が立ち並び、その木の周辺に数名のカメラを持った人たちがいました。そしてカメラはプロが持つような長い一眼レフのレンズが取り付けてあり何かを撮影しているようでした。
凄く気になったので何を撮影しているか聞いたところアオバズクというフクロウがいたようです。野生のフクロウって今まで遭遇したことなかったんですが、意外なところにいるものなんですね。

城内の様子です。国立歴史民俗博物館周辺で整備された道が続きます。
ただ道中の草むらに不穏な看板がありました…。看板に書かれているのはマムシ注意の文言でした。この看板はちょっと心配になりますね。歩いててちょくちょく人を見かけるのでそう簡単にマムシは出ないと思いますし、もしもときはすぐに助けは呼べると思いますが…それにしても不安になりますね。

国立歴史民俗博物館です。この日は休館日だったので寄ることができませんでした。
博物館には氷河時代、平安時代、江戸時代など他にも様々な時代に関する研究内容や展示物が置かれているようです。

国立歴史民俗博物館から先の本丸へは二通りのルートがあります。今回はへび坂から大きく回って本丸へ向かうことにしました。
城内は広大な公園として整備されており、緑に囲まれた園内には花も咲いていたりしてかなり和みます。森林浴ができて疲れた体がリフレッシュできそうです。

へび坂です。なんとなく少し暗い雰囲気になったように感じるのは木々の葉っぱで光が遮られる場所だからでしょうか。
それにしても城内で一度マムシの看板を見て、この名前の通り…怖いですね。しかしここを通って本丸へ向かうと決めたので思い切ってこの道を通っています。ちらほら人もいるので大丈夫だと信じて先に進みます。

この辺りは舗装されてない道もありますが、それがまた城散策っぽくていいですね。所々木漏れ日がありとても雰囲気のいい場所です。ある意味ここが一番自然を感じられる場所かもしれません。
大河ドラマや時代劇を観ているとこうした昔ながらの道が出てきます。でも昔の人は風景を楽しむと同時にいつ敵国に襲われて死ぬのかわからないという状況で日々を過ごしていました。ここも昔は城だったわけで、過去には壮絶な出来事もあったのかもしれません。そう思うと今は本当にいい時代に生きているんだなって思いながら景観を楽しみました。

大きな空堀が出てきました。深く鋭く掘られた堀の底に、木々の隙間から柔らかな光が差し込む様子は、どこか現実離れした幻想的な雰囲気を漂わせています。かつては敵の侵入を阻むための険しい要塞だったはずですが、今は自然と調和し、静かな美しさを放っているのが印象的です。
佐倉城はここ以外にも城内のいたるところに多くの空堀が残されています。石垣を使わない土の城ならではの、ダイナミックな高低差を体感できるのはこの城歩きの醍醐味ですね。

薬医門です。旧佐倉藩校の門として移築されたもので、貴重な武家建築の遺構となっています。門の先には駐車場があります。
そしてここでへび坂から本丸へ抜けるルートが現在通行禁止となっていることを知りました。先ほどの空堀の近くに本丸へ向かうためのルートがあるんですが、少し急な登坂になっていて階段が崩れそうだからなのか立ち入り禁止の看板が置かれていました。看板がある以上は従わなければなりません。
へび坂から本丸へのルートは結構距離もあったし、万が一にへびが出たらと思うとちょっともう通るつもりはなかったのですが、先に進めない以上は戻るしかありません。というわけで来た道を引き返して再び国立歴史民俗博物館前のほうに戻ることにしました。

国立歴史民俗博物館付近まで戻ってきました。ここにも大きな空堀がありますが、佐倉城はこの空堀が見どころの一つですね。奥に見えるのが国立歴史民俗博物館です。

本丸広場です。本丸広場は写真の通り広大な芝生が広がっています。かつてここに豪華な御殿が建っていたことを想像しながら歩くと、その広さに圧倒されます。
そして本丸広場に入るとまず一の門跡が出てきます。遺構は残っていませんが、看板があるので一の門のあった場所を知ることができます。
また近くには土塁についての看板がありました。土塁と思われる近くの丘に登ると外側は深い掘りとなっていました。ただどちらかというと掘りというより崖と谷って深さでした。このことから土の城ならではの鉄壁の守りを感じることができました。

本丸跡の脇に兵士がもっこうを記した木がありました。写真だとわかりにくいですが白丸で囲ったところにもっこうがあります。

佐倉城天守跡の石碑です。本丸広場のなかでも一段高くなっている場所があり、天守跡として石碑が残されています。
この石碑は平成29年(2017年)に建立されたものだそうで、周囲の景観に馴染みつつも、ここが城の中心であったという威厳を放っています。
佐倉城にもかつては三層の天守がそびえ立っていましたが、江戸時代の中期(1813年)に火災で焼失してしまったのだとか。
今は建物こそありませんが、この場所から周囲を見渡すとかつての城主もここから同じ景色を眺めていたのかもしれないと、当時の情景に思いを馳せることができました。

本丸広場を後にして先に進みます。この道も森林浴でリフレッシュされるいい場所ですね。
この辺りは石碑や二の丸御殿跡、二の門跡がありました。いずれも遺構は残っていませんが、看板があるので二の丸御殿などがあった場所は知ることができます。

堀田正睦とハリスの像が並んで建っていました。日本の開国に向けて交渉を重ねた二人が時を越えてここ佐倉の地で隣り合っている姿には、どこか感慨深いものがあります。
ちなみに堀田正睦のあだ名は蘭中(らんじゅう)で、あまりに蘭学(西洋の学問)が大好きだったため、周囲から蘭癖(らんぺき)の老中、略して「蘭中」と呼ばれていたようです。

三逕亭(サンケイテイ)です。旧藩主堀田家ゆかりの茶室で、現在は日本茶屋のお店となっています。
この日はあいにく閉まっていましたが、営業しているときならここで日本茶を楽しむことができます。
少し覗いてみましたがお店の庭も日本庭園を感じられる情緒ある造りになっていました。

空堀です。ここの空堀は降りている人もいました。掘りは結構深くなっていて私も空堀に降りてみました。
実際に空堀に降りてみると、結構高低差があります。ここで攻撃を受けながら登るというのはちょっとやる気がしないですね。もしやったとしても無事に登れる気がしません。そう思うと戦国時代の戦いっていうのは本当に大変だったんだろうなと感じることができました。

佐倉城址公園センターです。こちらに100名城スタンプが置かれています。集めている方はお忘れないよう気をつけてください。
また施設内には色々展示物もあります。

菖蒲園です。城の出口付近にあり、ここでは多くの人が足を止めて休んでいたり、撮影をしていたりと思い思いに時間を過ごしていました。
このときは時期がよかったからか花々もいい感じに咲き誇っていてとても見ごたえがありました。

城内にある展望スポットからは富士山とスカイツリーが見える場所もあります。天気がいい日にぜひ富士山とスカイツリーを眺めてみてください!
城周辺さんぽ

続いて城周辺さんぽです。まずは麻賀多神社です。古くから地域の信仰を集める神社で、静寂な空気が心地よい場所です。
パワースポットでもあることから参拝者の多い神社のようです。せっかくなので私も参拝させてもらいました。

武家屋敷です。武家屋敷は旧河原家住宅、旧但馬家住宅、旧武居家住宅と3軒の古民家が並んで建っています。
料金は210円でした。河原家住宅は外観と住宅の中を通り抜けることができますが、住宅に上がることはできませんでした。ただ残りの2軒は住宅には上がることができました。

河原家住宅です。建物は昔の住宅って感じですね。こういう住宅を見ると歴史が感じられていいですよね。
そういえば家に消火栓がありましたが、家は木造のうえに屋根もわらぶき屋根だったんですよね。そのため今なら消火栓で消火できるかもしれないですが、昔だと一度火が付いたらあっという間に燃えてしまったんだろうなって思ったりもしました。

室内です。かまどがありますが、かまどで炊いたお米って美味しそうですよね。食べたことないですけどいずれ食べてみたいです。
この他にも武家屋敷には甲冑や資料、発掘時に見つかったものなどが展示されていました。

続いてひよどり坂入り口です。こちらも武家屋敷からかなり近くて5分も歩かない場所にありました。
入り口から風情を感じる場所ですね。ここは江戸時代から続く竹林で、まるで映画のワンシーンに入りこんだかのような体験ができます。

ひよどり坂です。ふと見上げると、高くそびえ立つ竹の隙間から優しい木漏れ日が差し込み、まさに絶景でした。
視覚的な美しさもさることながら、風に揺れる竹同士が葉を鳴らす音も、この静かな景観にぴったりで心が落ち着きます。
そしてやはり有名なスポットだけあって、多くの方が足を止めてシャッターを切っていました。ここはどこを切り取っても絵になる佐倉を代表するフォトスポットですね。

おかやま食堂です。到着はお昼過ぎでしたがお店は満席で、店内にある紙に名前を書いて外で待ちました。とても人気のお店なんですね。
待っている間にメニューを見て何を食べるか考えました。お店の看板メニューはとんかつ定食のようで、他にも色々メニューがあり迷いましたが、最終的に色々食べられるランチにしました。ランチにももちろんカツもついてます。

ランチメニューです。とんかつに刺身と昼間から贅沢です。ボリュームもあり、味も美味しかったです。
さすが多くの人が来るお店だなって思いましたし、店内には多くの有名人のサイン色紙がありました。
とても満足できましたし、また来てみたいと思えるお店でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | おかやま食堂(佐倉市) |
| 金額 | 日替わり定食 900円(2024年) |
| 所在地 | 千葉県佐倉市鏑木町2-1-8 |
| アクセス | JR佐倉駅から徒歩約10分 |
| 連絡先 | 043-484-2239 |
| 見どころ | 地元の人も通うお肉屋さん直営の定食屋さんです。どの料理も人気がありますが、中でも評判が高いのがとんかつです |

おかやま食堂さんのごはんはお刺身から揚げ物まで盛りだくさんでとっても食べ応えがありました☆
100名城スタンプと城アクセス情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 佐倉城址公園管理センター |
| 設置時間 | 4〜10月:9:00〜17:00/11〜3月:9:00〜16:30 ※スタンプ台は建物入口前に設置(24時間押印可) |
| 休日 | 無休 |
| 電話番号 | 043-484-0679 |
| 料金 | 館内無料 |
| 備考 | スタンプ設置は1ヶ所です。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 千葉県佐倉市城内町 官有無番地(佐倉城址公園) |
| アクセス | 京成本線「京成佐倉駅」から徒歩約20分/JR総武本線「佐倉駅」から徒歩約25分 |
| バス | 公園周辺にバス停あり、駅前バスの利用も可能 |
| 駐車場 | 公園内に無料駐車場あり |
| 電話番号 | 043-484-6165(佐倉市都市部公園緑地課) |
| 散策時間 | 約30〜45分。土塁・空堀を中心に公園内をゆっくり散策するなら1時間ほど。 |

佐倉城は駅からは少し歩きますし、園内も広いのでスニーカーなど動きやすい靴がおすすめです。
まとめ

画像は天守跡から本丸を観た風景です。
佐倉城は天守閣跡、南出丸、西出丸など見どころがたくさんありますが、特に見ものなのが馬出し空堀です。大きな馬出し空堀は降りることもできますが、降りてみると佐倉城を攻め込むことが難しかったことが感じられると思うので、この空堀はぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
また佐倉城跡内の城址公園はシイ、カシ、モミジなど大木があり歴史を感じることができる公園となっています。更に園内では四季折々の花が楽しめて時期によってはライトアップがされることもあります。
そんな佐倉城は城跡の周辺にも名所が多数あります。その中でもひよどり坂や武家屋敷など足をのばしてほしいスポットです。観光に食事に様々楽しめるので近くへ来た際は佐倉城を含めた散策をぜひしてみてください。

佐倉城は空堀を体験できたのが楽しかったな!でもヘビ坂を含めたヘビの警告は少し怖かったかも(汗)

あはは、確かに。でも地元の人たちがワンちゃんの散歩をしているのをよく見かけたし、のどかな雰囲気で安心してお散歩できたよね!

途中の武家屋敷も風情があって素敵だったな。もみじ、いつかあのかまどで炊いたツヤツヤのご飯を食べてみたいよ☆

かまどのご飯、気になるよね!私はひよどり坂が一番印象に残ってるな。本当に大河ドラマの世界に迷い込んだみたいで、すごく幻想的だった…。

わかる!お城だけじゃなくて周辺の観光もたっぷり楽しめたね♪佐倉城の前後のお城は19番川越城、21番江戸城となっています。お時間あれば足を運んでみてください♪
▼関東・甲信越の城をめぐる
関東
14. 水戸城 /
15. 足利氏館(鑁阿寺) /
16. 箕輪城 /
17. 金山城 /
18. 鉢形城 /
19. 川越城 /
20. 佐倉城 /
21. 江戸城 /
22. 八王子城 /
23. 小田原城 /
甲信越
24. 武田氏館 /
25. 甲府城 /
26. 松代城 /
27. 上田城 /
28. 小諸城 /
29. 松本城 /
30. 高遠城 /
31. 新発田城 /
32. 春日山城

