

こんにちは、二条城を案内する旅むすめの染井さくらです。この記事ではお城のガイドやお城の周辺観光なども紹介させてもらいます。よろしくお願いします♪

二条城のワンポイントは[江戸幕府の始まりと終わりの舞台、国宝二の丸御殿、豪華な唐門、世界遺産の城郭遺構]となっています!
基本情報

二条城は徳川家ゆかりの城です。慶長6年(1601)、徳川家康が西日本の諸大名に築城を命じ、慶長8年(1603)に完成しました。目的は京都御所の守護と将軍が上洛した際の宿泊所とするためです。
家康は慶長8年に征夷大将軍となり、二条城は江戸幕府の始まりを象徴する場所となりました。また慶長16年(1611)には家康と豊臣秀頼の会見が行われた場所としても知られています。その後3代将軍・徳川家光の時代には後水尾天皇の行幸に備えて大規模な改修が行われ、城はさらに整えられました。
そして幕末の慶応3年(1867)、15代将軍・徳川慶喜は二の丸御殿で大政奉還の意思を表明します。つまり二条城は江戸幕府の始まりと終わりの両方を見届けた、非常に象徴的な城といえます。
明治以降は離宮として使われた時期を経て、現在は元離宮二条城として保存されています。国宝の二の丸御殿をはじめ多くの文化財が残り、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産にも登録されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町 |
| 築城年 | 慶長8年(1603年) |
| 築城主 | 徳川家康 |
| 主な出来事 | 二条城会見、大政奉還 |
| 主な城主 | 徳川氏 |
| 重要遺構 | 二の丸御殿(国宝)、二の丸庭園(特別名勝)、唐門・東大手門(重要文化財)、天守台 |
| 別名 | 元離宮二条城 |
| 日本100名城・続100名城番号 | 日本100名城 第53番 |

二条城は日本100名城の53番に選ばれてます。家康に始まり慶喜で終わった徳川幕府の始まりと終わりを見届けた場所です。慶喜は1866年二条城内で15代将軍職を継ぎ、翌1867年二条城で大政奉還をしました♪
どんな城

二条城は京都市中京区にある京都の市街地に築かれた平城です。山城のように登る城ではなく御殿、門、庭園、堀、石垣をめぐりながら、徳川将軍家の権威と京都らしい雅な雰囲気を感じる城です。
最大の見どころは国宝の二の丸御殿です。将軍の対面所として使われた大広間をはじめ、狩野派による障壁画、歩くと鳥の鳴き声のような音がする鶯張りの廊下など、江戸時代初期の武家風書院造の魅力を体感できます。単なる城の建物というより将軍が大名や朝廷に権威を示すための政治空間として見ると二条城の面白さがより伝わります。
城内には装飾が美しい唐門、堂々とした東大手門、特別名勝の二の丸庭園、本丸御殿、内堀・外堀などが残ります。城郭としての防御性と御殿建築の華やかさを同時に楽しめるのが二条城の大きな魅力です。
また天守は現存していませんが本丸南西隅には天守台が残っています。かつては伏見城から移された天守がありましたが落雷により焼失しました。現在は天守台に上ると本丸や庭園、城内の広がりを見渡すことができます。

二条城は正式には「元離宮二条城(もとりきゅうにじょうじょう)」と呼ばれています。大政奉還の後に皇室の離宮(別邸)として使用されていた時期があったため、この名前がついています。現在は京都市の管理となり、ユネスコの世界遺産にも登録されて世界中からたくさんの人が訪れています!
二条城さんぽ

東大手門です。入城口となる東大手門は重厚な瓦屋根を載せた巨大な櫓門です。
両脇をがっちりと石垣で固められたその姿を下から見上げると、柱の太さや扉の鉄の装飾に圧倒されるほどの迫力があります。

水堀です。城の周囲を囲む水堀ですが幅はそこまで広くありません。
しかし高く真っ直ぐにそびえ立つ石垣と相まって、京都の市街地の中枢にありながら堅固な防備を誇った情景が思い浮かびます。

唐門です。東大手門を抜けて進むと唐門広場に出ます。
右側の唐門は金箔や極彩色の木彫り彫刻で豪華絢爛に飾られて輝いていました。周囲の松の木も綺麗に手入れされていました。

二の丸御殿です。当時の雰囲気をかなり残している復元建物で、江戸初期から残る国宝の現存建築です。
将軍たちが過ごした時期にかなり近いものを自分の目で見ていると思うと非常に嬉しく思えました。
この二の丸御殿は大政奉還を発表した場所です。二の丸御殿大広間が舞台で大政奉還の間として残っています。御殿内は見学できますが撮影は禁止となっていたので、立ち寄った際はぜひ御殿内を廻ってみてください。

二の丸御殿縁側です。二の丸御殿は全6棟からなる国宝の御殿群で、城郭に残る御殿群として非常に貴重な存在です。
徳川慶喜がここで行った大政奉還は、慶喜が負けを認めて政権を返したと見られがちですが、これにはもう少し解像度が必要なようです。
慶喜は1867年10月12日に側近へ政権返上の意向を伝え、13日に二条城二の丸御殿大広間で在京諸藩の重臣に意見を聞き、14日に朝廷へ上表、15日に許可という流れのようです。
この流れを見ると慶喜はいきなり逃げたというより討幕の口実を弱めるために、政治的な一手として政権返上を考えたとも取れます。他にも大政奉還に関する慶喜の狙いは諸説あるようです。

二の丸御殿庭園です。見事に手入れされた池泉回遊式で、中央の大きな池には三つの島が配置され、小堀遠州の作と伝わる名庭です。
池のほとりの散策路を歩きながら視点を変えると、御殿の建物を背景にした異なる表情の庭を楽しめました。
歩くたびにサクサクと鳴る砂利の音が心地よく、手入れの行き届いた松の木が整然と並ぶ様子は、まさに将軍家の格式を感じさせる空間となっていました。

二の丸です。御殿や庭園を囲む二の丸エリアの広々とした通路を歩きます。
両脇には白壁の土塀が長く続き頭上には見事な枝ぶりの松が影を落としていました。
御殿の華やかさとは対照的に、城郭としての実用性や広大さを自らの足で体感できる静かな空間です。

本丸櫓門です。本丸エリアへと通じる唯一の入り口で本丸櫓門が内堀の向こうにそびえ立ちます。
木橋を渡って門へと近づくと石垣の上にどっしりと構えた白壁と瓦屋根の櫓門が頭上に迫り、二の丸から一段高い防御拠点へ入る緊張感が伝わってきました。
かつての火災を免れ、江戸時代からそのまま残る貴重な重要文化財の建築です。

内堀です。本丸をぐるりと囲むように築かれた内堀で、水が貼られています。
二の丸エリアとの境界を明確に区切るように広がり、高く積まれた石垣が水際から真っ直ぐに立ち上がっています。
防御の要衝としての深さを実感でき、石垣の角の造形美を観察しながら堀沿いを歩くルートとなります。

天守閣です。本丸の南西隅に位置する天守閣跡で、かつて伏見城から移築された五重の天守がそびえていました。
現在は落雷で焼失し巨大な石垣の土台である天守台のみが残る空間です。
整然と積まれた石の大きさに圧倒されながら上に立つと、往時の壮大なスケール感を自分の足で実感できました。

城内です。二条城の順路は決まっています。本丸を抜けて城内の順路を進むと、整備された城内が目に入ってきます。
玉砂利が敷き詰められた平坦な道を歩いていると、江戸時代の雰囲気に近い風景なのかなと感じながら散策できました。

二条城展示・収蔵館です。ここでは二の丸御殿を彩っていた狩野派による障壁画の原画がガラスケース越しに展示されています。
御殿内で見た模写の力強さとはまた違う作品を間近でじっくりと鑑賞できました。

休憩所です。館内には京都ならではの土産物がずらりと並ぶ売店や、抹茶スイーツなどを提供するカフェスペースが併設されていました。
二条城は結構広いので城内を歩き回って乾いた喉を冷たい飲み物で潤し、ほっと一息つきながら楽しかった見学の余韻に浸れる空間です。
トイレも完備されているため、城を出る前に身支度を整える拠点として役立ちます。

二の丸御殿内は大政奉還の地として楽しむだけでなく展示品や鴬張り(うぐいすばり)の廊下も必見です!キュッキュッという鳥の鳴き声のような音を楽しみながら歩いてみてください!
城周辺さんぽ

祇園です。京都といえば祇園の街並みですね。風情ある紅殻格子や犬矢来を備えた木造の町家が美しく軒を連ねる街並みでした。
車の通りを避けて細い路地へ足を踏み入れると、タイムスリップしたような静寂に包まれます。景観保護の観点から写真撮影が禁止されている私道も多いため、現地の案内看板やマナーをしっかりと確認しながら歩きましょう。

出雲阿国像です。四条大橋のたもとに佇む像で右手に刀を携え、左手で扇を高く掲げて舞うようなポーズをしています。
歌舞伎の創始者とされる阿国の凛とした表情を見上げていると、かつてこの鴨川の河原で人々を熱狂させた芸能の歴史が目の前に蘇るようでした。

鴨川です。広い川幅をゆったりと流れる水面に、周囲の緑や街並みが映り込むの風景です。
京都市内を流れる鴨川は祇園や先斗町にも近く、京都らしい風情を感じられる散策スポットです。
川沿いには昔ながらの町並みや茶屋街の雰囲気が残り、祇園へ向かう入口としても印象的な場所です。
夏には祇園祭をはじめ京都の季節行事とも結びつき、古都の暮らしと歴史を今に伝えています。

金閣寺です。京都観光の目玉のひとつとして外せないスポットで、正式名称は鹿苑寺といい、室町幕府3代将軍・足利義満の山荘をもとにした寺院として知られています。
鏡湖池に映る金色の舎利殿は、極楽浄土を表現したという庭園の美しさをさらに際立たせています。京都らしい華やかさを象徴する景色です。
二条城が徳川幕府の政治と権威を伝える場所なら、金閣寺は室町将軍の美意識と栄華を今に伝える名所です。
祇園や鴨川で古都の町歩きを楽しんだ後、最後に金閣寺を訪れれば、京都の歴史と華やかさを感じる散歩の締めくくりになります。

金閣寺はスケッチし甲斐がありました~☆
100名城スタンプと城アクセス情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 元離宮二条城内・総合案内所 |
| 設置時間 | 8:45〜17:00(入城受付は16:00まで) |
| 休日 | 12/29〜12/31 ※二の丸御殿・本丸御殿は別途観覧休止日あり |
| 電話番号 | 075-841-0096(元離宮二条城事務所) |
| 料金 | 入城料が必要:一般800円、中高生400円、小学生300円。二の丸御殿観覧を含む場合は一般1,300円 |
| 備考 | スタンプは城内設置のため、押印には入城が必要です。以前の紹介では「大休憩所」表記もありますが、公式案内では「総合案内所」に100名城スタンプの記載があります。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 |
| アクセス | 京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」からすぐ/JR嵯峨野線「二条駅」から徒歩約17分 |
| バス | 京都市バス「二条城前」停留所下車すぐ |
| 駐車場 | 来城者用の有料駐車場あり |
| 電話番号 | 075-841-0096(元離宮二条城事務所) |
| 散策時間 | 城内のみなら約60分。二の丸御殿・庭園まで見るなら1〜2時間程度がおすすめです。 |
| 営業時間 | 8:45〜17:00(入城受付は16:00まで)※12/29〜12/31休城 |

二条城は街中にあるので服装は選びません。また平坦な道が多いですがかなり広いのでスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
まとめ

画像は天守台のからの眺めです。天守台からは本丸御殿や緑豊かな本丸庭園の全景をしっかりと見渡すことができます。
かつての将軍もこの高みから同じように城内を俯瞰し、遠く広がる京都の市街地や山並みを眺めていたのだろうかと想像が膨らみました。
平坦な城内において貴重な高台となっており周囲をぐるりと見渡せるため、定番の撮影スポットになるかと思います。
さて今回は二条城でしたが重厚な城門や堀、石垣に囲まれながらもどこか京都らしい雅やかさを感じさせる城でした。
御殿建築や庭園の美しさが際立ち、戦うための城というより将軍の権威と格式を示す舞台としての印象が強く残るかなと感じました。
そんな中でも特に印象的なのはやはり二の丸御殿です。ここは大政奉還を行った場所でその広間を見られるということは不思議な気持ちと感慨深いものがありました。
また周辺には京都御所、御金神社、神泉苑、三条会商店街などがあり、京都観光と組み合わせやすい立地です。食事なら京都らしい和食や甘味、町家カフェなども楽しめます。歴史の大きな転換点を歩いて感じられる二条城へぜひ足を運んでみてください。

二条城は広くて豪華だったね、派手というより詫び寂びのある雰囲気も素敵だったな!それに江戸時代の最初と最後がこのお城に詰まっているって考えるとすごくドラマチックだよね♪

そうだね、二の丸御殿松やトラの絵もすっごく迫力があったね!それに鴬張りの廊下は歩くたびにキュッキュッて可愛い音が鳴るのは楽しかったな、これは夜間の侵入者を知らせる役割もあったと言われているんだよね!

二条城って戦うお城っていうより将軍の権威を見せるための豪華な空間って感じだったね。でもその場所で慶喜が政権返上を表明したのは象徴的だね。幕府の力を見せようとしていた御殿が、幕府の終わりを告げる舞台になったんだもんね!豪華といえば金閣寺もゴージャスだったな!スケッチする筆が進んだよ~☆

慶喜については色々考えちゃうな。慶喜だけは徳川歴代15人の将軍の中で、就任期間中に一度も江戸城に入らなかったんだよね。大政奉還の人ってイメージが強いけど慶喜も色々な面を持った将軍だったみたいだよ。特に隠居後の慶喜は政治の世界から完全に身を引き、ありとあらゆる西洋の文化や趣味に没頭したんだって!カメラ(写真)、自転車、油絵や当時の日本人に馴染みのなかった豚肉を食べるとか。それに自転車を静岡の街を乗り回してよく転んでたみたいで可愛い将軍様だなって思ったな♪

うん、そうだね!大政奉還という歴史の重荷を下ろしたことが良かったのか、隠居後のストレスフリーな趣味生活が功を奏したのか、慶喜は満76歳まで生きたみたい。これは徳川歴代将軍の中で最長寿の記録で家康(満73歳)よりも長く、明治の世を通り越して大正時代まで生きたみたいだよ!何事もストレスフリーは大切なんだね!二条城の前後のお城は52番観音寺城、54番大阪城となっています。お時間あれば足を運んでみてください!
▼近畿の城をめぐる
滋賀県
49. 小谷城 /
50. 彦根城 /
51. 安土城 /
52. 観音寺城
京都府
53. 二条城
兵庫県
56. 竹田城 /
57. 篠山城 /
58. 明石城 /
59. 姫路城 /
60. 赤穂城
奈良県
61. 高取城
和歌山県
62. 和歌山城

